10月2日(土)二和公民館講堂にて会員と講師の方々70名が会して解団式が開催されました。
はじめに公開演奏があり、ピアノ、リコーダー、ソプラノ、オーボエと盛りだくさんなプログラム。その全てがあまりに素晴らしく、時間はアッという間に過ぎてしまいました。演奏終了後は惜しみない拍手と感謝の花束が贈られました。
その後、解団式が開会となり、開会の言葉、アンケートについて、スタッフや講師の皆さんからのご感想、同窓会へのお誘い、そして多くの会員の皆様からの感謝の言葉と今後の音楽にかける願いなどをお聞きしました。
最後は、モーツァルト記念合唱団による「アヴェ・ヴェルム・コルプス」と、全会員による、文字通りの「歓喜の歌」でお開きとなりました。
それはまたとない有意義なひとときで、会員の皆様には生涯忘れ得ぬ想い出となったのではないでしょうか。
コロナ禍にて多くの人々が失意にある中、困難と危険を乗り越えて集まった85名。半年間、最後は心一つに本当に良く頑張りました。この情熱を是非皆様の次の人生に活かして行って下さい。そしてこの貴重なご縁はこれからも大切にして参りたいと思います。
またいつの日にか音楽の場で再会を願いつつ。その日までくれぐれもお元気でお過ごし下さい。本当にありがとうございました。
スタッフT
《当日収録のCDと演奏について》
CDは金子スタジオで作成しましたが、ジャケットについては、機器の不具合で当日の写真など最新のデータが反映できませんでした。ご容赦頂けましたら幸いです。写真につきましてはご自身で当日の写真などをジャケットの裏面に貼るなど工夫され、オリジナル記念盤を作ってみてはいかがでしょうか。
CDの音響バランスについて説明させて頂きます。
当日のオケは、管打楽器だけは通常編成。弦楽器と合唱団は感染予防対策のために限られた人数となりました。そして合唱団は全員マスク着用。
経営的なことからマイクは3点吊りステレオマイク1箇所のみ。その位置は出来るだけ前方にはしましたが、限界はありました。結果、オケピを含まぬステージ上の音は良く拾えていますが、オケピの上で歌った合唱団員20余名の声とソリスト、弦楽器の音は多少遠隔の感じで入っています。
管打楽器の音と男声パートはストレートに入っています。また、現代の管楽器の性能、そして奏者の技術は当時のものと比較すると大きく進化しています。解団式にご出席された皆様におかれましては、オーボエの浅原さんの見事な演奏を聴いてお分かりのことと思います。CDにて管楽器が際立つのは自然です。
そのうえ全てのドアを開放しての残響となっています。
以上の理由から、全体の音響バランスは良好とは言えません。それをご承知の上お楽しみ頂きたいと思います。
しかしそう考えてみますと、よくそうした条件の中で、あのような絶妙なバランスを実現できたと感心します。まさに奇跡でしょう。
このCDにおいては、時に合唱愛好者には合唱団は弱く、オケ愛好者には弦が弱く聞こえると思います。
第九は本来、オケと合唱の共同作業です。ベートーヴェンの第4楽章の構想は、オケが主体ではなく、合唱が主体でもありません。両者の調和した響きを理想としています。
そういった意味では、どちらも同等に響かせたかったベートーヴェンの構想は見事に達成されています。
今回の演奏で私たちは、至難を極めるバランス作りを克服し、限界を超える名演を実現しました。その根底にあるのは、困難を乗り越えた皆さんの情熱と、その蓄積された大きなパワーです。それが、合唱団、オケ、お客様と一つになってこのような名演につながったのではないかと思います。
ただ、ソプラノの響きが豊かなのは小林さんの、ミサ部の男声の安定感は富本君のおかげであることは忘れてはなりません。
それにしても皆さん、本当に良く頑張りました。
CDは一生の宝として大切にして下さい、笑。
本当にお疲れ様でした
津田雄二郎
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