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◇S:練習初めの頃、下出先生はかなり緊張されていたようですが、最近の先生には、芯の強さと自信と力がみなぎっているように感じます。
「第九」の練習で伴奏を弾かれるようになり、先生にはどのような変化がありましたか?
(以下敬称略)
◆下出:ピアノのソロと伴奏では、共通する奏法と、ソロとは異なった奏法があることに気付かされ大変勉強になりました。
そしてメンタル面がいろいろな角度から鍛えられたように思います。
合唱団の皆さんが前にいること自体、ソロの本番とは違った緊張感となるので、毎回の練習で少しずつ慣れて行こうと努力してきました。
また私は、極度の人見知りなので、勇気を出して会員の方々にお話を伺ったり、皆さんが満足のいく練習にするにはどうしたら良いかを考えたり、津田先生にもアドバイスを頂いたりしました。
できないことがいっぱいで反省ばかりでしたが、前向きな気持ちで臨んで来たので、自分でも成長できたような気がします。
津田先生をはじめソプラノの小林彩乃さん、ピアニストの市成優衣さん、また、スタッフの方々にたくさん支えて頂きました。
そして会員の方に褒めて頂いた時はすごく嬉しかったです!!
◇S:「第九」 や「ベートーヴェン」 への想いを教えて下さい。
◆下出:大学の授業でベートーヴェンの交響曲の進化について習った時、この「第九」がベートーヴェンにとっての集大成であり、当時の常識を覆すような、衝撃的な作品であったことを知り、とても感動しました。
それを今、自分がピアノで演奏することが出来てとっても感慨深いです。
改めて「ベートーヴェンはすごい!」と思うようになりいっそう好きになりました!!
◇S: 練習中、津田先生の動きと楽譜を必死に追う、健気な下出さんの姿が印象的です。
「第九」のピアノ伴奏は、オケの音楽を、右手と左手だけで奏でる超絶技巧が聴きどころですが、ピアニストの方は相当な苦労をされていると思います。
下出先生がご自身で取り組まれてきたこと、頭に描いてきたことなどをお聞かせ下さい。
◆下出:伴奏では、会員の皆さんの歌い易さを一番に考えて勉強しました。とにかく練習中は皆さんに良い音を届けることを心がけ、どのように歌っているかを聴くことに集中しています。
けれど合唱の皆さんは私からは遠く、其々にディスタンスを取られているので、音が散らばってしまい、聴きながら弾くことは想像以上に難しいので、気を緩めぬよう努力しています。
◇S:7/31の市民会館での「講師の公開練習」の感想を是非お聞かせ下さい。
「公開練習プログラム」
下出悠生
☆ベートーヴェン:
ピアノソナタ 第17番「テンペスト」第1楽章
☆ショパン:エチュードOp.10-4 嬰ハ短調
Op.10-5「黒鍵」
◆下出:良い機会を頂き本当にありがとうございました!!!
ホールで練習することは大変得難いものです。ですから普段の練習とは全く違う面からの気付きがありました。そして私の演奏を会員の皆さんに聴いて頂けたことに心から感謝しています。
◇S:「第九in市川」の会員さんに向けて、下出先生からお伝えしたい言葉、皆さんへのエールをお願いします。
◆下出:まずは、こんなに未熟な私を、伴奏ピアニストとしてお招き下さった皆さんに心から感謝しています。とても貴重な体験をありがとうございました。
昨年12月からヘンデルの「ハレルヤ」、そして4月に「第九」が始まって…それにコロナ禍での不安が重なり、思えばアッという間の半年でした。
その間私は精一杯練習に励み濃密な時間を過ごしてきました。そうして自分の成長を感じることができました。
私は、会員の皆さんの今まで積み重ねて来られた努力が本番で実り、その先にも繋がって行きますよう心から願っています。
練習も残すところあと僅か、どんどんクオリティを上げて行かれる皆さんの歌声と合唱を本番で聴くのが今から楽しみです。頑張って下さい!
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下出先生が素直なお気持ちでたくさんお話しして下さり、先生が合唱団の為に日々努力されていたことを垣間見ることができました。
下出先生は、伴奏を通して大きな力を私たちに与えて下さっています。本当にありがとうございます。
先生の伴奏は素晴らしいですが、機会さえあれば、ピアニスト下出先生の力強いソロをまたじっくり聴きたいもの。楽しみにしています。
◇聞き手:スタッフS
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