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  • 執筆者の写真第九in市川

『ソプラノになるまでのアレコレ』

安川 みく

はじめまして!

今回HPにエッセイ掲載のお誘いをいただき、少し自分のことをお話させていただくことになりました。

まずは、自己紹介より、今回第九のソプラノを務めさせていただく安川みくです。新型コロナウイルスの影響で延期となりましたが、事態の収束後、「第九」の演奏会を安全に迎えられる日をとても楽しみにしています!

さて、「第九」は多くのクラシックファン・合唱ファンの方にとって最も馴染みのある曲の1つなのではないでしょうか?私にとっても特別な曲なのですが、今日は私がソプラノになった経緯をお話したいと思います☆

私が幼かったころから、当時ピアノ教室を営んでいたクラシック好きの母の影響で、家では毎日クラシックFMやCDが流れていました。私の故郷である徳島は自然豊かな素敵な場所なのですが、頻繁にクラシックコンサートが行われる環境ではなかったのです。しかし、“第九日本初演の地”である鳴門市は実家からも近く、なんとなくそのことを嬉しく思っていますし、音楽好きの県民にとって「第九」は身近な作品と思います。母は歌うことも好きで、年に一度の「鳴門の第九演奏会」に合唱メンバーとして毎年参加していたのです。少しよそ行きの服を着させてもらい、家族で母の勇姿を観に、その演奏会に出かけることが年に一度の楽しみでもありました!おそらく幼稚園から中学生の期間、毎年演奏会に出かけたように思います。当時は4楽章になると母を目で追うのに必死で、ソロパートがどうだったか、はあまり覚えてなかったのですが…。その時は将来自分がソロを歌うなんて想像もしていなかったので(笑)。

さて、忘れもしない8才のお誕生日プレゼントとして、家族と大阪にミュージカル「キャッツ」を観に行きました。自分にとって初めてのミュージカルだったので、連れられるがまま出かけたのですが、その衝撃はすさまじく、すっかり興奮してしまいました!その日を境に飽きるほどパンフレットを眺め、CDも擦り切れるほど聴きました。それで、ミュージカルダンサーになるんだ!とバレエを始めました。その後バレエにのめり込み、数年に亘り、かなり力を入れて習っていたのですが、中学生のころ、限界を感じてしまったんですね。私、あんまり上手ではないな、と。(笑)

その時に母が歌を勧めてくれて、高校生になるタイミングで香川県ご在住の先生のもとに歌のレッスンに通い始めました。毎週末は香川までレッスンに通い、バレエスタジオとピアノの先生のお宅の中間地点にある県内の普通科の高校を選び、音大受験に備えるという日々でした。歌を始めて一年は、毎回のレッスンの帰りの車では爆睡でした!今まで使ったことのない筋肉(インナーマッスル)をフル稼働させることに身体が相当びっくりしたのだと思います。先生はとても熱心にご指導下さり、音大受験の用意もして下さり、本当に感謝しています。

その後、音大に進学し、学部卒業後は2度の浪人を経て大学院に進学しました。このころから本当に歌が好きでたまらなくて…同級生や周りからもいい刺激をたくさんもらいました。少しずつお仕事ももらえるようになってきたのもとても嬉しかったです。ミュージカルダンサーを目指して始めた声楽でしたが、歌に絞って頑張ろうという気持ちになっていました。

卒業後、日本で1年フリーで活動したタイミングでイギリス留学のご縁があり、2019年5月から2020年3月までイギリスで活動をしました。イギリスでは日本ほど「第九」の上演回数は多くないのですが、有難いことに南の地方のクライストチャーチでも歌わせていただく機会に恵まれました。

まだスタートしたばかりの私のソプラノ人生ですが、今回「第九」を歌わせていただけること、また沢山の方との出会いを心から嬉しく、楽しみに思っています!コロナが辛くなったら、第九のCDを聴こうかな♪

それでは皆さん、どうぞよろしくお願いいたします!



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