鳩三郎(ソプラノ)
こんにちは♪ 練習が思うようにできない今、鳩が一番取り組んでいることを書かせて頂きます。
昔むかしの中学生時代…鳩は部員15人程の小さな合唱部に入り、様々なジャンル、特に宗教曲を歌うことが多く、「ハレルヤ」も女声3部で歌いました。当時は難しいことを考えず、純粋に綺麗なハーモニーを追及しました。
顧問は音楽の先生で、どんな生徒にもフレンドリーかつユニーク、楽しく熱心なご指導で、たまに喝を飛ばされることもありました。ごきげんな時は高らかに自慢の喉を披露 して下さいました。
2年前、津田先生に「第九」でご指導を受けた時、 顧問の先生の面影を感じてとても懐かしくなり、 仲間と共に「第九」演奏会後の勢いでMMCに入団。 こんな大人になってからMMCの演奏会『メサイヤ』で「ハレルヤ」をリベンジしたい!…というわけで、大人の合唱団では2年目の新人です!
中学の合唱部ではとにかく基礎体力重視。 放課後はテニスや野球のユニフォームを着た運動部員に混ざり、 体操着でグランドを何周も走り、「あれは一体なんの運動部か?! 」と話題になっていました。そして音楽室に戻ると、 休む間もなく床の水拭き掃除・腕立て・柔軟体操。腹筋・ 背筋・呼吸法をする時にはペアになり、特に、 相手の脇腹にぐっと手をあて、腹式呼吸ができているか、 上半身に無駄な力が入っていないか、下半身(土台) は安定しているかなどを確認。 さらに発声中の相手の肩や腰を後ろから(軽く) 押したり叩くというトレーニングをしました。
大学生になった鳩、次は体育会弓道部に入部。 精神的で筋肉不要に思えた弓道の世界でしたが、 そこでも基礎体力が重視されていました。
実は最近、合唱と弓道には共通の重要事項があると気づきました。
弓道の基本動作の中に、
「足踏み」…両足はしっかり床面を踏み、膝を軽くしめる。
「胴造り」…背筋を上に伸ばし、重心を体の中央に置き、 下腹のおへその下「丹田」に息をおとし、 矢が離れて弓を戻す瞬間まで不動を保つ。
というものがあります。
武士は、地震や火事、戦の最中、 たとえ馬や船の上で生死を分かつような如何なる状況でも「不動」 の状態において弓を構えられるよう修練したそうです。
弓道の練習中、鳩もしっかり「胴造り」 ができているか、 先輩に(軽く)お腹や腰を押され
たり叩かれたりしました。
何十年も経ち、学生時代にしっかり鍛えた身体も、 残念ながら今はどこへやら…な鳩ですが、コロナ禍の今こそ、合唱や弓道で学んだ基礎体力強化を実践しようと努力しています。
通勤電車ではつり革を握らず立つ、座る時は背筋とお腹をしゃんとして腰掛ける、 台所に立つ時、歯磨きをする時など、様々な生活のシーンで、 重心、体幹、呼吸の深さを意識しています。
弓道も合唱も、首も背中もすっと伸ばし、上半身はあらゆる部分を解放して、下半身は常に安定感を保つのが理想です。
息をお腹にしっかり落とし、上半身は楽に、 お腹だけでなく背中付近から息を押し出すことが意識できるように なると、自分の身体が「楽器」 として機能することが少しずつ分かってきました。
特にハミングは、 今まで軽く歌えるという思い込みがありましたが、 実はお腹からしっかり息を送り出すことによって、高音もしっかりとした音程で歌えることを発見しました。
合唱の基本は基礎体力作りと腹式呼吸から始まるのだなぁ… と実感。
練習会場では、先生方がそれぞれの表現で、 発声や呼吸などの方法を楽しくご教示下さいます。
そのアドバイスをヒントに、皆さんも、 ご自分に合った方法を探すことによって、さらに合唱を楽しめるのではないかと思います。
鳩も、覚えたことを一つ一つ積み重ね、皆さんとステージでご一緒に歌える日を夢見ています。
※弓道についての具体的な用語の説明は、体格、 個人の考えや流派などにより異なることを申し添えておきます。
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